​ユーフォリア期

赴任後すぐ~2ヶ月ほど

◆100日間、違和感をメモしよう◆

 

ユーフォリア期間としての最初の1~2か月間は、新鮮な目で自分の職場を観察することのできる貴重な時間でもあります。
その環境にすっかり馴染んでしまっては捉えにくくなるその職場の特徴を捉えることができます。それはその職場の文化です。

文化とは、「金魚が入っている水槽の水のようなものである(エリン・メイヤー氏)」と表現されます。
つまりは内側に入ってしまったら、自覚できなくなってしまうものなのです。リーダーの重要な役割のひとつが、職場の「文化」を作っていくこと、だと思いますが、ユーフォリア期間とは、その「文化」がよく見える貴重な期間なのです。

最初の100日間、感じる「違和感」をどんなことでもメモしてみましょう。
それは、未来のあなたへの重要な「申し送り」となります。

この時期のあなたからの申し送りが、その後の組織作りのヒントを教えてくれるはずです。

また、このメモに取り組むことで、「むやみに前任者を否定しないで済む」というメリットもあります。

やる気の高い駐在員の方ほど、「変えていきたい」という思いが強く、ユーフォリア期に無意識にも前任者のやってきたことを否定しすぎることが多くあります。

それがすべて悪いわけではありません。リーダーが代わることは、組織が変わる好機でもありますから、変化を起こしていって当然です。しかし、何を変えて、「何を変えないのか」を慎重に見ていく必要があります。

従業員にとっては、前任者もまぎれもないリーダーであり、その方針を信じて取り組んできたことが数多くあるわけです。
前任者の否定は、これまでにスタッフが尽力してきたことへの否定にもつながりかねません。
「変えないこと」も意識的に示していくことで、スタッフは安心して変えていくことを受け入れるでしょう。

その際に、「違和感はいったん、メモをする」というプロセスを踏むことで、何を変え、何を残すのか、を検討するための、一定の「間」を設けながら選択していくことができるでしょう。

これも、ユーフォリア期だからこそ取り組みたいことの理由のひとつです。